2009年 10月 10日
侍魂蘇る |
一昨日の台風で、工房の屋根が飛んだと3日前に工場へ訪れた1人の眼光鋭い叔父さん。
現調ぐらいは行っとかないと、困ってるだろうと、展開図の合間に、工房へ。(何者か知らず)
外観からささっとレーザースケールで寸法を取ってから工房の中へ。
すると。すっ凄い日本刀の数。その人は刀鍛冶・刀剣研磨士であったのです。
じっと見入ってると、「兄さん刀に興味あるんか?」・「はい、かなり好きです。」
「ちょっと握らせて下さい」・「持ち方があるし、良く切れるから素人にはなぁ・・・少しだけやぞ」
50万円程の日本刀(真剣)を手に取り、すぐに鞘から抜き柄頭を左手で押さえ構えてみた。
握った瞬間太刀先を感じる手ごたえに花芸の侍魂が蘇って来ました。
「兄さんやってたんか?」「はい、二段です」「どうりで構えが慣れとるわ」
実は花芸は5歳の時から侍に憧れて6歳から剣道を始め、
子供の頃の夢は侍(時代劇の)だったのです。
現調は15分ぐらいでしたが、叔父さんと1時間以上も刀の話をしていました。
知らない事だらけでした。
①刀(真剣)の管理は教育委員会が行ってるらしい。
②刀を所持すするのになんの資格・登録もいらない。
③刀はそのものを波紋で分別し、刀自信を登録するから誰が持っても良い。
その他、聞いてはならないような恐ろしい話が延々・・・
試し切りするか?「はい」剣道と抜刀は太刀捌きが全く違うぞ。
「理屈はわかります」
「剣道の竹刀は突きと潰しにかかる太刀方向ですが、真剣は反りがあり」
「せり合う瞬間の角度と振り抜き方向とスピードですよね?」
「ようわかっとんなぁ兄さん」
「刀っちゅうのはなぁ。人間の一番固い部分である肩を2人並べて一気に切れるんやぞ」
「えぇ?2人いっぺんに斬れるんですかぁ!」
「そや。けど技術がないとあかん」
そんな話を延々と続けてるうちに。日本刀が欲しくなって来ました。
液晶画面を買うつもりで置いてたお金では全く足りませんが。
by tetsuken-iron
| 2009-10-10 18:58
| オムニバス